ごく初期の放射線治療の副作用と、現在に至るまで続く副作用について書いてみようと思います。
(腹部、私の場合は骨盤内に25回+膣内照射5回を照射)
2023年1月新年早々に放射線治療を開始。その翌月2月末に卵巣機能が完全に停止しました。
少しばかり早い閉経です。
放射線によって卵巣の中にある卵母細胞が破壊され、排卵が起きなくなり、生理が止まるとの事です。
私は42歳(2023年現在)なので、あと10年位は生理がある予定でしたがすっかり無くなりました。毎月の生理による不調や不快感に悩まされる事は無くなるので、本当に楽です。
しかし、
わが子が10ヶ月も過ごした『生物の実家』の様な場所なので寂しい気持ちになりました。役目を終えたと思う反面、絶対的な子供との繋がりを象徴するシンボルと言うか、その喪失感は今も感じます。
放射線治療を腹部に受けると、妊娠や出産が出来なくなります。「妊よう性」と呼ぶそうですが、妊娠を望む場合、癌の進行具合や場所によっては妊よう性の温存が出来る場合も有ります。担当の医師と良く相談して下さい。
参考までに癌情報センターの画像を。↓
さて、卵巣機能が停止し、生理が来なくなると、更年期症状をはじめとする、色々な不調が出始めます。
更年期とは?
簡単にいえば、ホルモンのバランスが極端に悪くなっている期間。
更年期障害とは?
その期間に出てくる様々な変化や不調。
人間の身体はホルモンの量や、そのバランスの急激な変化には耐えられないので、10年〜20年の時間を掛け、ゆっくりと変化して行くのですが、その変化の期間を更年期と呼び、その期間に起こる身体の不調を更年期障害と呼んでいます。
「私、更年期無かったわ」
と言う人は、穏やかに緩やかに女性ホルモンが減っていった事で、身体が変化に対応しきれた!と言う事なんだと思います。
一方で、手術や放射線治療等の外的要因で一気に変化してしまうと、それはそれは大きな不調となって現れます。
酷いと、メンタルに不調を来たし丸一日起き上がれずに寝込む人、人が変わった様に別人になってしまう人も居る程です。
私もホルモン補充療法を開始するまでの2週間はメンタルの不調によって寝込みました。
今は治療の為パッチを貼っています。
3日に1度貼り替える感じで使ってます。
私は偏頭痛とホットフラッシュが出て、汗が酷かったのですがこれ貼ってから無くなりました‼️
放射線治療後に出た主な副作用
更年期症状以外の、その他の副作用を時系列にまとめました。
放射線治療開始1週間
- 大腸全体と肛門部の炎症
- 膀胱炎
排尿が痛い‼️排便が痛い‼️トイレ周りは、切っても切り離せない生理現象なので一日中苦痛でした。排尿と排便時に麻酔ジェルの、キシロカイン ゼリーを塗って、数秒待ってから用を足す方法で乗り切り、2ヶ月経った頃に治りました。
放射線治療1ヶ月
- 脱毛
- 大腸炎(主に下痢)
- 皮膚炎(腹部と背中側の腰)
一般的には放射線を照射した部分の皮膚がただれて炎症を起こす事が多いです。
私の腹部は少しの肌荒れで済みましたが、チクチク、ヒリヒリする感じが続いていたので、強く洗わずユースキンをたっぷり塗っていました。
ユースキンは言わずと知れた有名ハンドクリームですが、顔や身体にも使えます!
ユースキン歴35年です。めちゃくちゃ優秀。
それから、陰毛の抜け落ちも顕著でした。ただ脱毛は3ヶ月程で元に戻ります。
5ヶ月経った今の副作用
貧血です。
実は先月、シャワーを浴びていたら貧血で倒れてしまい自力で救急車を呼ぶと言う事が有りました。倒れて便を漏らす程にグッタリしてしまい、ヤバいヤバいと思いながら、ずぶ濡れの真っ裸のまま必死にAirPodsを着けて、Siriに「ヘイ!Siri、救急に電話」と、お願いして、救急車を呼びました。
現代の科学って凄い!
診断は、起立性調節障害。所謂、脳貧血です。
卵巣機能が停止して、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が上手く機能しなくなってしまった為に血圧の調節が出来ず、脳から下に血液が下がってしまい、倒れたと言う事らしいです。
シャワーで温まるだけでもうダメです。
今は倒れちゃうので、水シャワー。
しかも一度貧血を起こすと、飲み物も食べ物も、まるでマーライオンの様に吐くので、喉がガラガラです。
⑨へつづく…。
【プロフィール】
42歳、2022年秋に子宮頸がんステージⅢと診断される。骨盤内リンパ節2箇所に転移有り。
手術の適用外で、2023年1月から化学放射線治療(抗がん剤と放射線治療)で根治を目指します。
プライベートでは2002年に一児を出産。現在独身。
【ブログ説明】
このブログでは、子宮頸がんになった時に起きた変化や、気づいた些細な事、又、初めての癌告知を通して知った事と、治療の事を記録しています。
【お願い】
『誰かの参考になれば…少しでも完治する女性が増えたら…1人でも安全に予防できたら…』
そんな願いを込めてブログを書き始めましたが、ブログの内容と症状を比べて安心せず、少しでも自分の身体に違和感や疑いを持ったら、直ぐに病院へ行って検査を受けて下さい。
躊躇する気持ちを押し殺して検査を受けて下さい。